ニュージーランドにペットを連れて行くことはできるの?条件と手続きまとめ
こんにちは、がってぃです(@biysagyw_19)
現在ニュージーランド移住の準備として、様々な情報を収集している最中なのですが、僕たちは動物が好きなので、ニュージーランドに日本のペットを連れて行く事は可能なのかどうか。と言う部分が気になり、それについて調べました。(ここでは犬と猫の場合で話をしていきます)
日本からニュージーランドにペットを連れて行く事は可能
結論から言うと、犬や猫をニュージーランドに連れてくる事は可能です。
ただ、以下の条件を満たしていなければいけません。
ニュージーランドにペットを輸入する上で知っておきたいこと
先程の段落でお伝えしたような条件を満たすことで、日本からニュージーランドにペットを連れて行く事は可能ですが、それを行う上で知っておきたいポイントが3つあります。
まずは、ペットをニュージーランドに連れて行くには合計で200,000円以上の費用がかかってしまうと言う事。
また、日本からニュージーランドに輸送する際や検疫をするということは、動物としては大変大きな負担になりますので、ペットの年齢や体の状態を十分に考慮する必要もあります。
あと、ニュージーランドの中でも都市部の賃貸物件の場合は、ペットを飼うことができない場合が多いようです。
住もうとしているエリアによっては、ペットがいることで住居探しが困難になってしまうこともあります。
ただ、これについては日本とあまり変わりが無いかと思います。
ニュージーランドにペットを輸入する為の手続き
それでは、実際に日本からニュージーランドにペットを輸入する際の手続きについて簡単にまとめていきたいと思います。
ペットにマイクロチップを埋め込む
なお、この費用については10,000円程度あれば足りるようです。
ペット輸送会社とケージの手配
また、ペットを飛行機で運ぶ場合はケージが必須となりますので、その手配も同時に行いましょう。
ちなみに、ペットの輸送会社やペットのサイズによって値段は異なりますが、輸送費用は大体100,000円程度からになっているようです。
ケージは国際空輸組織認定のバリケンネルと言うケージがおすすめで、値段はこちらもサイズによって異なりますが、小型犬や猫の場合は3,000円程度で手に入ります。
MPI認定の動物検疫施設を予約する
空輸やケージなどの段取りが取れたら、今度はニュージーランドに到着した後の検疫施設の段取りを取ります。
この施設には、最短10日(10泊11日)のペットの滞在が義務付けられています。
なお、値段について1つの施設を例に挙げると、オークランドのある施設では予約の際にベッド1匹につきNZ$300の金額が発生するようです。
高額なお金が発生する上、約10日間も施設に預けなければいけないと言うのは正直心苦しい部分がありますが、ペットが施設に滞在している間も、面会することは可能で、常に施設のスタッフや獣医さんが大事なペットのケアをしてくれるようなので安心です。
ちなみに、予約でNZ$300発生するといいましたが、施設内でのエサ代や宿泊費、検疫料等をトータルで合わせると、犬の場合は約NZ$1500で、猫の場合は約NZ$1100です。
Qualified Pet Services(オークランド)
住所:150 Airfield Rd., Takanini, Auckland
電話:09-299-9539
URL:www.qualifiedpet.co.nzPethaven Quarantine Services(オークランド)
住所:71a Homestead Rd., RD1, Pokeno, Auckland
電話:09-233-6301
URL:www.pethavenkennels.co.nz
Canterbury Quarantine Services Ltd.(クライストチャーチ)
住所:Highfield Rd., Aylesbury, Christchurch
電話:03-318-1279
URL:www.canterburyquarantine.co.nz
Shado-Lans Quarantine Facility(レビン)
住所:773 State Hwy. 1, RD31, Levin
電話:06-362-6184
URL:www.shado-lans.co.nz
MPIにパーミット申請を行う
パーミットと言うのは、いわゆる許可証のようなものです。
それをMPIに申請するために、検疫施設の予約が完了してからは、MPIのウェブサイトにアクセスし申請書をダウンロードします。
そこに必要なことを記入してそれをEメールで送ります。
なお、パーミットの申請は通常、10営業日前後で連絡が返ってくるようです。
申請料は約NZ$160です。
MPI Animal Imports
住所:PO Box 2526, Wellington
電話:04-894-0100
FAX:04-864-0733
Email:animalimports@mpi.govt.nz
URL:www.biosecurity.govt.nz/enter/personal/pets/cats-and-dogs
パーミットが届いてからの動き
申請したパーミットが届いたら、今度は利用する予定の空港にある農林水産省の動物検疫施設に連絡をします。そこで必要な手続きや段取りを確認します。
手続きについては公式サイトに掲載されているNACCSに登録することで、オンラインで完結することができます。
日本を出国する前にワクチン接種を受ける
現在日本国内では、狂犬病の発生はありませんので、狂犬病の血液検査はされないのですが、ニュージーランドに連れて行く際は、出発の30日以内、4日以内、2日以内に外部・内部の寄生虫駆除薬投与、レプトスピラ症の検査やワクチン等を受ける必要があります。
受ける際は動物検疫所と動物病院に連絡して、検査、ワクチンの接種、駆除薬投与等のスケジュールを確認し段取りを取ります。
なお、出発の2日以内にも投薬やワクチン接種を受ける必要があるとお伝えしましたが、48時間以内に獣医師から発行された英語の健康診断書も必要となるようです。
また、出国する当日は検疫所にて狂犬病の臨床検査も受けます。
その際も英語の検疫証明書が発行されますので、そちらも忘れずに持っていきます。
出国の直前に何かとやらなければいけないことが多くて大変ですが、これも大事なペットを安全にニュージーランドに連れて行くために必要なことです。
72時間前までにMPIに必要事項を連絡
ペットがニュージーランドに到着する72時間前までに、到着を予定している空港のMPIに以下の内容を連絡する必要があるようです。
フライトナンバー
到着予定日時
受取人(輸出人)の名前と連絡先
ペットの種類(品種)
ペットの数
出国地
予約した動物検疫施設の名称
貨物受取証(ある場合)
輸出人が同じフライトに乗っているかどうか
ニュージーランドに到着したら検疫施設へ行き、終わり次第ペットとの生活がスタート!
ここまで複雑な手続きがいくつかありましたが、ペットがニュージーランドの空港に到着した後は、そのまま動物検疫施設に移動します。
そしてお伝えしたように最短で10日間そこで過ごし、それが無事に終了すればベッドと一緒に暮らすことができます。
ペット輸送の手続きは予定日の2ヶ月前から始める
手間のかかる段取りがいくつかありましたが、それら全てをスムーズに完結させるために、渡航予定日の約2ヶ月前から準備を始めるのが一般的なようです。
ちなみに、ニュージーランドで犬を飼う場合は、市役所で登録をする必要があるようです。
また、ニュージーランドの動物病院は非常に費用が高額になるそうなので、ほとんどの方がペット保険に加入するようです。
ニュージーランドは約70%の家庭でペットを飼っている
ニュージーランドの人口は約500万人だそうですが、ペットを飼っている方の割合は約70%に上るそうです。
いろんな方にニュージーランド留学の感想を聞くと、留学をした方のほとんどが、「ニュージーランドの方は優しい人ばかりだった。」と口をそろえていうのですが、このように動物を愛する国民性と言うのもそういった部分に通じているのかもしれませんね。
個人的な話になりますが、将来的に動物愛護に関する活動に携わりたいと言う思いがあるので、国全体でそういった動きがあるところに身をおけると言うのは、個人的にすごく楽しみです!